心療内科の完全予約制システム

完全予約制システムのメリットとデメリット

心の病気を抱える人が訪れる心療内科には、完全予約制システムを導入しているところが数多くみられます。クリニックによっては、予約制ではなく、当日に受付で診察券を出して順番待ちをするシステムのところもあります。待ち時間が少なく、予約した時間内に診察をしてもらえることで、受診する患者の負担を減らすことができるのは、完全予約制のメリットと言えるでしょう。完全予約制の場合は、待合室が混雑することもあまりありません。一方で、予約なしでは診てもらえないシステムのため、急に症状が悪化して医師の診察を希望する場合、対応をしてもらいにくいというデメリットもあります。症状が急変する危険性が少ない、ある程度症状が安定している患者が、定期的に通院する場合には、完全予約制システムの心療内科が向いているでしょう。

完全予約制システムで受診を継続しよう

完全予約制システムの心療内科は、時間を区切って予約を取るため、一人の患者に掛かる時間が極端に長くなり過ぎたり、短くなったりすることが少なく、患者間の不公平感が生じにくいという特徴もあります。他科と比べて、心療内科では、医師と患者が話をするまとまった時間が確保されている必要があります。予約制の時間内に、医師が患者と真剣に向き合って症状緩和に向けての策を考えてくれるのは、完全予約制システムの優れた点です。また、診察が終わった後に、次回の診察の予約をして帰れば、定期的に受診ができます。予約の日時が決まっていれば、無理なく通院を続けやすいことでしょう。心療内科の治療は、数ヶ月から数年程度続くことも多いと言われます。完全予約制システムの利点を生かして受診を続けるようにして下さい。